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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2021年11月12日(金)

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知事記者会見

2021年11月12日(金)


知事報告
知事発表項目(第6回中央日本四県サミットの成果、中小企業等応援金の支払い、災害時における安否不明者等の氏名の公表方針)
発表項目質問(災害時における安否不明者等の氏名の公表方針)
幹事社質問(山ア参議院議員への応援、御殿場市にかかる発言)
一般質問(御殿場市にかかる発言、山ア参議院議員への応援)
一般質問(御殿場市にかかる発言)
一般質問(御殿場市にかかる発言)

知事報告

(知事)

本日この11月12日の定例記者会見という公式の場におきまして、まず最初に申し上げたいことがございます。去る参議院補選における私の応援演説におきまして、御殿場市民の皆様方、全てに対し、また御殿場市民の代表である市長様、また議長先生に対しまして大変不愉快な思いをさせてしまいましたこと、さらにまた、心に傷を受けられた方、ショックを受けられた方、いろいろいらっしゃると存じますけれども。そしてまた、御殿場市のみならず、県内34市町の全ての皆様方に同じような思いをされた方がいらっしゃるかと存じます。あの発言は誠に無礼極まりないものでございました。それ故、これを全部撤回いたしまして、特に御殿場の皆様に対しまして、衷心より深くお詫びを申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。

私は公人であります。選挙という大きな政務でございますけれども、たとえ政務とはいえ公人としての存在は変わりません。そして、自らの選挙も政務でございますけれども、参議院補選の応援演説、あるいは衆議院の応援演説、これも政務であり、この応援演説における政務を初めていたしましたが、誠にもって不適切な応援弁士であったと深く反省しておりまして、こうしたことをしました以上、二度とこういう間違いをおこさないように、公人という立場に徹しまして、万々やむを得ざる場合、自らの選挙のようなものでございますけれども、そうしたものを除きまして、政務活動というのにつきましては、しっかりと整理ができるまでそうした活動はいたしません。公人として公務に徹し、これまで13年近くやってきました、常に強い力、権限は弱い立場の人のために使う。特に社会的弱者、障害者であるとか外国人であるとか、その他諸々の人たちのために働くと。そして、一切差別はしないというのが大原則でございますので、この公人の立場に徹するということをお誓い申し上げたいと存じます。重ねて、御殿場市長、御殿場市議会を代表される議長様、前回直接お目にかかることができ、光栄でございました。また、会っていただきありがとうございました。市民の皆様方、そしてまた、県民皆様に対しまして、重ねてお詫びを申し上げます。申し訳ありませんでした。




知事発表項目(第6回中央日本四県サミットの成果、中小企業等応援金の支払い、災害時における安否不明者等の氏名の公表方針)

(知事)

それでは今日の記者会見の発表項目に移ります。

発表項目は、3点ございます。まず、第6回中央日本四県山梨、静岡、長野、新潟この四県サミットの成果であります。令和3年11月8日、新潟県妙高市におきまして、第6回中央日本四県サミットが開催されました。このサミットは、平成26年度から長野県の阿部知事さんの提唱によって始まったものでございますが、構成する四県を巡回する形で毎年1回開催されてきました。ただし、一昨年、また昨年は新型コロナウイルス感染症の影響がございまして会議が延期となりまして、今年3年ぶりの開催となったものであります。今回のサミットでは、ポストコロナに向けた取組を地方分散、DX、デジタルトランスフォーメーションですね、それから脱炭素社会の3つの視点からこの取組についてお互いに意見を出し合おうという、そういうテーマで各県がそれぞれの取組を紹介いたしました。本県からは、新型コロナウイルス感染症により、影響を受けている事業者を支援するために、四県に暮らす人々が、互いの県産品を買い支え合い、観光地等を訪れ合うことを呼び掛ける「中央日本四県知事共同宣言『バイ・山の洲(くに)』」を提案いたしました。この提案は短いものでございますが、ここで読み上げさせていただきます。そして三県知事から賛同を得たものでございます。

バイ・山の洲(くに)共同宣言。本州の中央部にある新潟・長野・山梨・静岡の中央日本四県は、東日本と西日本、太平洋と日本海とをつないでおり、古来、多くの人や物が交流することで、お互いの発展を支えてきました。現在、四県は、新型コロナウイルス感染症の影響により、農業、水産業、小売業、飲食業、観光業など、多くの産業が厳しい状況に直面しております。しかし、我ら四県は合計すれば、人口約900万、GDP約38兆円とオーストリアやノルウェーにヨーロッパで言えばですね、これらの両国に匹敵する力を持っております。その潜在力を引き出すためには、四県が互いに手を携えることが重要であります。現在、交通・情報インフラの整備が進み、四県が共有する山岳は世界に誇る美しいスーパーランドスケープリージョン、絶景空間であります。この山岳を守りながらも有効に生かす新しい交流は既にこの四県中央サミットのように始まっております。そこで新たに、各県の産品の購入や域内の観光交流を促進する「バイ・山の洲(くに)」を展開しようと思います。「バイ・山の洲(くに)」は域内の生産者を助ける利他の行為であり、また、買う人に幸福をもたらす自利の行為でもあります。この取組によって、域内の人を幸せにしながら、自分も幸せになる、いわば『幸せを呼ぶ経済圏』の形成につなげてまいります。中央日本四県の県民の皆様への呼び掛けでございますが、新型コロナウイルス感染症の感染状況・感染防止対策に十分注意を払いながら、四県民は利他が自利になるように互いに協力し合い、全国に誇る「豊かな自然・美味しい食・温かな人情」に触れ、互いの産品を購入し、互いに訪れあい、新型コロナウイルス感染症の厳しい現状に打ち勝ちたいと思います。中央日本四県の豊かで、美味しく、新鮮な県産品をお互いに購入しあいましょう。海や山をはじめ、多彩な中央四県の観光地をお互いに訪れ合いましょう。以上でございます。今後は、この共同宣言を契機にいたしまして、更に四県の連携が強まるとともに四県で暮らす人々が、人を幸せにしながら、自らも幸せになる、この幸せを呼ぶ経済圏が形成されるよう取組んでまいります。

2つ目の発表項目でございますが、中小企業等応援金及び休業等協力金の支払についてであります。本県に9月30日まで発出されておりました緊急事態宣言やその前のまん延防止等重点措置に伴う飲食店への休業営業時間短縮要請等の影響を受けて売上が減少している県内の中小法人や、個人事業者等を支援する中小企業等応援金につきましては、9月15日から開始、申込受付を開始したものでありました。この申請開始から約2か月が経過いたしまして、これまでの支払状況を取りまとめたところであります。少しでも早く、事業者の皆様のお手元に応援金が届くように努めてまいりたいと思います。この件につきまして、今日は三須経済産業部長が来ておりますので、これからすぐご説明を申し上げます。これに関連いたしまして、飲食店の安全安心認証制度及び飲食店等の皆様への協力金につきましては、引き続き、三須部長に引き続き、杉山危機報道官からご説明を申し上げます。よろしくお願いします。

(経済産業部 三須部長)

経済産業部長の三須でございます。中小企業等応援金の支払についてご説明を申し上げます。コロナ禍で厳しい経営状況にある中小法人や個人事業者等の事業継続を下支えするため県が創設をいたしました業種や地域を問わず給付を行う応援金制度についてであります。支払状況につきましては、9月受付分の640件につきましては、本日11月12日現在で81.3%、11月19日までには86.6%の方の口座に入金が完了する予定となっております。10月受付分の3,025件につきましては、本日現在で10.8%となっておりますが、11月19日までには27.1%の方の口座に入金が完了する予定となっております。9月10月受付分につきましては、11月末までには入金を完了できる見込みとなっております。11月受付分につきましては、12月末までに入金を完了させたいというふうに、考えております。なお、申請期間につきましては、12月28日までとなっております。県といたしましては、引き続き、各市町や商工団体、各業界団体に対しまして制度の周知や相談対応等の協力をお願いしているところでございます。報道機関の皆様におかれましても各この制度の周知について御協力をいただければありがたいと思います。私からの説明は以上でありますが、なお、詳細につきましては、この後にですね皆様からのご質問にお答えをしたいと思います。以上であります。

(危機管理部 杉山危機報道官)

危機報道官の杉山です。ふじのくに安全安心認証飲食店制度の状況について御報告をいたします。この認証の申請件数でございますが、11月9日現在で14,808件の申請になっております。認証が終わった件数につきましては、11月9日までの累計で12,507件、割合にしますと84.5%という状況でございます。こちらにつきましては、残りの認証につきましては、11月30日までには、14,000件、現在申請している件数の95%に該当する件数を認証してまいりたいとそのように見込んでおります。次にまん延防止等重点措置、それから緊急事態宣言の緊急事態措置に伴う休業時短の協力金の支払の状況でございます。まず、まん延防止等重点措置の関係の分でございますが、申請及び受付件数は13,568件であります。これに対しまして、11月12日現在、12日までの累計は11,008件、割合にしますと81%。こちらはもう支払が済んでおります。11月30日までには12,000件、累計で12,000件の支払を見込んでいるところであります。次に緊急事態措置に伴う休業時短の協力金の方でございますが申請受付は15,441件。対しまして12日までの支払の完了したものは7,098件。割合にしますと46%でございます。こちらにつきましても11月の30日までには12,500件の支払を見込んでおります。それから緊急事態措置につきましては、第2期分ということでもう一期ございますが、こちらは14,510件の申請受付に対しまして、12日までは残念ながらまだ66件と非常に少ない状況ではございますが、順次支払を今作業を進めておりまして、11月30日までには11,000件のお支払を見込んでいるところでございます。目下のところ、お支払の事務を進めておりますのでご理解をいただきたいと思います。私からは以上でございます。

(知事)

三須部長ならびに杉山危機報道官からご説明を申し上げました。

それでは3つ目の発表事項でございますけれでも、災害時における被災者の氏名等の公表の方針を決定いたしました。熱海市伊豆山の土石流災害から4か月が経過いたしました。大変お気の毒なことに未だお一人の方の行方はわからないままとなっております。一日も早い所在の判明を願っております。警察による懸命の捜索活動は現在もなお続けられておりまして、あらためて隊員の皆様、この感謝の意を申し上げたいと存じます。このたびの災害では、土石流発生後しばらくの間、被災した方を特定できず、正確な人数や被災状況の把握に手間取りました。このような中、迅速な人命救助を行うために本県は発災から58時間後に安否不明者の氏名等を公表いたしました。安否不明者等の公表に関する法令や国の方針は存在しておりません。まだ前例が少ないなか、本県といたしましては、個人情報保護に十分配慮した上で被災者の人命救助という緊急性、公益性を重視し氏名また大字までの住所、性別の基本情報を公表いたしました。その結果多数の安否情報が寄せられ、確度の高い情報を集約いたしまして、被災者の特定が進みました。これにより猛暑の中、二次災害の危険性が高い災害現場で懸命に捜索活動を展開されていた自衛隊、海上保安庁、警察、消防等の各機関に対しまして被災者が所在する可能性の高い場所を開示することができまして効率的かつ円滑な捜索かつ救助活動の推進につながりました。これらの実績から本県と熱海市が行った安否不明者などの氏名等の公表については、全国的に注目され今回の事例が一つのモデルとなりました。そこで、本県といたしましては、自ら行った経験と実績を振り返り、今後災害が発生した場合の氏名等公表について方針を定めることにしたものでございます。その大筋については、再び、杉山報道官からお願いをいたします。

(杉山危機報道官)

危機報道官の杉山です。それでは方針の概要につきまして私から説明をさせていただきます。お手元の資料の2の方にもございますとおり、被災者の情報につきましては、人命救助などに資することが明確であると、このような場合には安否不明者、行方不明者、死亡者いずれにつきましても、原則として氏名等を公表いたします。その目的は、安否不明者の絞り込みや被災者の早期特定、迅速かつ円滑な人命救助、捜索救助活動の効率化、被災地域の住民の情報共有化、これらを図るためであります。しかし、災害時でありましても個人情報の保護は大前提となります。公表の必要性、公益性が認められない場合は、氏名等の公表は行いません。また一部の情報のみとする場合もございます。公表しない場合といたしましては、ドメスティックバイオレンス若しくはストーカー等の被害者の場合。それから本人の権利利益が不当に侵害されるおそれがある場合などが該当いたします。また、家族等の承諾につきましては、安否不明者や行方不明者の場合は迅速に公表する必要がありますことから承諾を不要といたします。一方、死亡者の場合は迅速性の要件が存在しないという事情がございます。それからご遺族の心情にも十分に配慮する必要がございます。これらのことから承諾を必要とするといたします。公表の期間は安否不明者の場合は発災から48時間以内を目標といたします。行方不明者の場合は、対象者が特定され次第公表を始め、または安否不明者の公表から概ね一週間後に公表します。これは安否不明者を行方不明者に切り替えての公表という形になります。死亡者につきましては、災害死亡認定がされ身元が判明し、かつご遺族の承諾が得られた時に公表するものといたします。これらの方針は今後、県の地域防災計画に位置づけるとともに日頃からの市町それから関係機関との連携を図りまして、万一災害が発生した場合には、迅速かつ的確にこの方針を運用できるように努めてまいりたいと考えております。なおこの詳細につきましては、この会見の後、改めて説明をさせていただきます。皆様の質疑応答はこちらでも私の方から十分対応させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。以上です。

(知事)

私からの発表項目は以上であります。




発表項目質問(災害時における安否不明者等の氏名の公表方針)

(幹事社)

まず、冒頭の知事、御殿場市に関わることを除きまして、中央日本四県サミット、不明者などの氏名公表、それと、協力金やまん防に関することについて各社さんから質問ありますでしょうか。

(記者)

NHKです。あらためて知事の口から48時間以内での原則として安否不明者の方の発表という点について時間を定めての発表と言うことで、いち早く人命救助を効率的に行うという意義があると思うのですが、知事の口から今回のこの方針を定められたことの意義について、お答えいただけますでしょうか。

(知事)

何としてでも、1日も早く安否不明者、行方不明者を特定し、かつ、安否不明者の場合には、文字通り安否不明ですけれども、行方不明者というのは、災害に巻き込まれたことが確実な方を指すわけでございますけれども、この方たちをなるべく早く救出するためには、その方たちがどなたであるかということを探さないといけないと。それからまた、通常、人が助かる可能性があるのは、72時間以内というふうに言われております。3日ということですね。従って、丸2日たちまして、まだ生存の可能性は十分にあるという中で、その方の名前を特定し、その方がどの辺のあたりにいらっしゃるのかと、大字まで言うわけですから、そこらあたりを集中的に捜索することができるということから、こうしたこの伊豆山における経験から、この2日目、これを限度として氏名を公表すると、いうふうにしたものであります。




幹事社質問(山ア参議院議員への応援、御殿場市にかかる発言)

(幹事社)

幹事社から、それ以外のことについて質問させていただきます。まず、事前に提出しておりましたうちの一問について伺います。参院補選で知事が応援に入られた山ア真之輔議員の女性との不適切な関係が週刊誌で報じられました。今週火曜日の会見で知事は山アさんについて「もう応援することはない」とおっしゃいましたがその真意についてお聞かせください。

(知事)

はい。参議院の補選の選挙は、10月の24日に行われまして、その翌日、月曜日10月25日に、山アさんが、知事室に、当選の報告に来られました。その折に、国会議員になるまで、大きな舞台に立つまでは、私は応援するということで、応援に徹しましたと。以後は、ご自身の足で、40歳という不惑の年ですから、立っていってくださいと。これからは、今回のような応援はいたしませんというふうに申し上げたということが、経緯でございます。

(幹事社)

すいません。続いてちょっと追加質問をさせていただきますが、このときの他社さんからの質問だったかと思うんですが、週刊誌報道を受けられて、つまり、山アさんの、女性との不適切な関係に関して、質問された際に、大変に残念だと。とても至極残念だとおっしゃって、それに加えてもう応援することはないという趣旨で、知事おっしゃられたと思うんですがその点に関してはいかがでしょうか。

(知事)

この不祥事に関しましては、残念至極と。個人の責任というふうに思っておりまして、これ自体について、私は、とやかく言うつもりは全くありません。1人で猛省をして、そして精進を重ねて立ち直る以外にないということでございます。応援しないというのは、その次に言ったので、因果関係にとらえたかもしれませんけれども、実態は、もう既に、10月の25日、お越しになった時に、あるいはそれ以前からですね、応援は今回限りですよということで、私は、しかし、全力を応援するということをお伝えしておりました。従って、この応援しないというのはですね、1人でしっかり、ひとり立ちをして、この静岡県を代表する立派な政治家になってくださいと。いわゆる甘えの構造はもう終わりですということでですね、30になったら静岡県と、これは34歳以下、30代まではですね、いろいろと試行錯誤・失敗することもあるので、人が手を貸すってことが大切ですけども、40になったら、もう自己責任ということを繰り返し言ってきました。もう同じ趣旨で、山アさんに申し上げたということでございます。

(幹事社)

ありがとうございます。お答えいただける範囲で結構なんですけれども、週刊誌報道以降ですね、山アさんが直接釈明だったり説明っていうのは、知事に対してあったんでしょうか。

(知事)

いやありません。

(幹事社)

分かりました。ありがとうございます。もう1問、質問させていただきます。冒頭知事がコメントされた、御殿場市に係る問題についてなんですけれども、一昨日の夜、行われた記者会見では、知事は、公務と政務しっかり分けて、これからやっていきたいというふうにおっしゃっていましたが、今日の中では、政務活動は、今しばらくはしないというふうな意図でおっしゃられたと思うんですけども、そこのちょっと、変わった部分、理由について教えていただけますか。

(知事)

はい。まず、この政務と公務というのは本来違うわけですね。政務というのをする場合には、選挙の場合もそうですし、応援もそうですけれども、これは公用車を使えません。公金を使うことができません。ですから、公務と政務の違いがあります。

そして、私はこれまで、政務としては、自らの選挙をやってきました。そして、自らの選挙におきましては、1回目は、知事ではありませんでしたけれども、2回目、3回目、4回目は、現職の知事でありながら、政務、選挙を戦ったわけであります。その際、私は自らの政策実績と、またこれから何をするかということを、県民の皆様方に、有権者の方々に訴えるってことをいたしました。そしてこの度の応援弁士というのを、初めて、自覚的に引き受けるということにいたしまして、一方を応援する、言い換えますと、対立候補に対しましては、それを選ばないようにしていただくように、有権者に訴えるということをいたしまして、今回の場合、御殿場の名前を出しまして、その結果ですね、御殿場の人々に対して差別をするというか、比較をするようなですね、そういうことをいたしまして、これはもう公人としてはですね、一度もしたこともないし、やるべきことではないと思っておりまして、もうトータルフィアスコ(a total fiasco)だと。大失態、失敗であるという反省がございまして、政務は、今回の政務はですね、人々は公務としてしか、あるいは県知事としてしか見ていないという、自らが応援演説のつもりでも、知事が何を言ってるかということでしかご覧になってないのは、ある意味で当然のことでありまして、それが、いわば、勝ち負けの勝負の中でですね、一方を応援するってことは、差別化に繋がったということを深く反省しておりまして、これはもう一切するべきではないということで、前回のこの応援演説、そして特にですね、御殿場の皆様方に、意図せざる不愉快な思い、傷をつけまして、ショックも与えてですね、もう深く反省しておりまして、これはもうトータルに、撤回すべきであるというふうに思った次第でございます。これは経緯がございまして、議員の皆様方から、抗議文が届いておりました。

これも重く受け止めておりまして、なかんずく御殿場市の代表ともですね、市長さんともお目にかかっていったわけですけれども、十分に伝わっていないっていうことが分かりまして、納得してないということが分かったので、私はやはり政務としてですね、公用車ではなく、市長に伺って、このお詫びをしたという経緯がございました。そしてその時にお約束いたしまして、公の場で申し上げたことと同じことを申し上げるということで、発言全体を撤回した理由は、先ほど申した通りのことでございます。これからは公人に徹するという、そういう決意をすることで、二度とああいう、誤った、あるいは、もう完全にですね、人を傷つけるような発言はしないというふうに自ら誓った次第であります。

(幹事社)

一昨日の会見の際には、政務と公務を、これからはしっかりと峻別して活動していくとおっしゃられていたので、あの際で言いますと、政務活動も今後は、すぐにはやらなくても、するであろうというような意図のご発言だったと思います。それが今後、やらないというふうに今おっしゃられていると思いますので、そこで変わった理由っていうのをあらためてお聞かせ願えますか。

(知事)

あれほどの大きな間違いをしたわけです。ですから、政務ということで、言い訳ができるものではありません。公人、知事、川勝というのは一体であります。それが一方の方を応援し、他方を叩くというふうなことをしまして、それが他の方たちにもご迷惑を及ぼすことになったということで、これは、政務と公務は違いますけれども、私はもう、政務はしてはいけないと、しばらくは。それが反省の実行ということでございまして、政務と公務は違います。私はもう公人としてしか、自ら、与えられた期間をですね、過ごさないと。公人として、言動を、常に一貫させると。こういう決意をしてですね。今しばらくいろんな方に、お伺いもしたいと思っております。友人も、いわゆる知事さんにもいらっしゃいますし、政治家もいらっしゃいますから、仲間もいるので、そういう方たちから、いわゆる政務と公務の、どういう両立の仕方をされてるのか学んでもみたいと思っておりますが、そうしたことについてきっちりと整理ができるまではですね、政務活動すべきではないというふうに自らに言い聞かせているということであります。

(幹事社)

ありがとうございました。幹事社からは以上になります。各社さんいかがでしょうか。




一般質問(御殿場市にかかる発言、山ア参議院議員への応援)

(記者)

NHKです。知事の謝罪の真意を明確にするために改めて伺いますが、政務である選挙戦の応援演説であることが理解されなかったということを一昨日おっしゃっていましたけれども、確認ですが、選挙戦で候補を比較する上では、観光が主要産業で、人口8万人の市に住む人よりも、観光も、ものづくりもあって、特産品の数も多い、人口80万人の市の出身者の方が静岡県の代表に適任だという考えに変わりはないんでしょうか。

(知事)

いやいや、立派な政策を持ってるかどうかが、ポイントでございまして、どういう経験をしているかということもポイントになります。従って、これこれの経歴をしっかり持ってると。しからばそれをどういう政策に結びついてるかということが問われるものであって、選挙というのは、政策の論争でありますので、政策が問われるべきであると。その政策を見てみますと、先ほど言いましたような、あなたが言われたようなですね、そうしたところに集約できる、そういう政策でしかないと私は受け止めましたので、そこのところを強調した結果ですね、それは相手候補でというよりも、御殿場という名前を出したがために、御殿場が、なんて言いますか、ないがしろな言い方で表現されたということになったということを反省したということです。

(記者)

「ごはんが好きだ」を、コシヒカリしかないのかと反感を持ったというのは、百歩譲るとしても、その人口規模や、あちらは観光しかないというのは、これは若林さんが別に政策として言ったわけではないと思いますが、あの発言の意図はなんだったでしょう。

(知事)

いや客観的な事実ですね、数字は。

(記者)

人口規模が多いほうが、静岡県の代表たりうると。

(知事)

いやそんなこと思いませんよ。ただそこでどういう経験をなさったかということですね。ですから、その主な産業として観光があるというのとですね、観光しかありませんねっていう。あるいは、ご飯があれば十分ですと、ご飯しかないんですかと。そういう、何て言いますかね、否定的な表現になったということですね。それをですね。候補に対してぶつけている言葉であるわけです。決して、御殿場市民とか御殿場の産業に対してですね、それがこちらと比べて駄目だというふうに、つゆ思ってないわけですから。まあしかし、そのような形で比較したということがですね、誤りであると、差別に繋がったと。これはもう自らの一番の大原則、一切差別しない地域を作るという、人が差別されないような地域を作ると。また、それぞれのどの地域もですね、個性があって、それぞれの個性があるがゆえに多様であって、多様なところが、実は静岡の魅力を上げてるわけですね。ですから私は小さい大きいというよりも、あるいは過疎地域と過密地域で、どちらかというと私は過疎地域の方に愛着を持ってるわけです。ですからそういうことも含めて、人口規模で代表が決まるなどということはまったく考えておりません。

(記者)

報道による切り取りもあったという、一昨日のご指摘も重く受けとめておりますけれども、今回の発言の一般の方の反応として特徴的なのは、発言全文を読んでみたらもっとひどかったっていうものです。静岡新聞さん、昨日の朝刊で演説全文掲載されていますけれども、これを読んだインターネット上の反応ですけれども、「コシヒカリ発言よりもっとすごい罵倒しまくり発言してた、ひどいもんだ。」「全文見たが揶揄と言うより見下している、もっとひどい言葉で御殿場を貶めている、完全に東部をバカにしている、全体として支離滅裂」と、このような具合なんですけれども、全て聞けばわかってもらえるはずだという知事の認識と、すべて聞いたらもっとひどかったという、多くの方の受け止め、この差をどう捉えてらっしゃいますでしょうか。

(知事)

ともかく、2人の候補のうちどちらかを選ぶ、その一方を応援した方を叩くという、これが趣旨なんですね。ですから、その中身をですね、それを比較しやすいように、いくつかの指標を上げたということですが、これは間違いであると思ってます、今は。切り取りについてはですね、あるいは全文を掲げようと。あるいは、どのように編集されようと、私はこれについて、これまでも、1度も、その報道の仕方や編集の仕方について、異議を唱えたことはありません。報道は自由であると、言論の自由という根本にですね、に異議を差し挟むことは一度もしてきませんでした。

(記者)

いや、応援演説の内容そのものと、9日までの誤解だという釈明、そして一昨日の公務でなく政務だという言い訳と、知事と県民世論の受け止めのずれが、短い期間に、3つ連続して続いているわけですけれども、知事、任期あと約3年半ありますが、最後まで務めるだけの、理解力ですとか判断力、発信力、県民からの信頼感が、ご自分にあるという自信がおありかどうかお聞かせいただけますか。

(知事)

今回の応援演説は基本的に誤りであるというふうに思っています。公人としての発言であってはならんと、いうふうに思っておりまして、ですからもうこれはしないということです。

(記者)

それは分かりましたが、あと3年半の任期を務めきる自信がおありかどうか。

県民との感覚のずれが相当露見したわけですけれども。

(知事)

県民の皆様によって、4年間、しっかりと、あなたが言ったことを実行しなさいという負託を受けたわけですね。ですから、力の及ぶ限り、それを実行する、実践するというのが私の務めであると思っています。

(戦略監)

他の方はどうですか。

(記者)

中日新聞です。いくつか伺いたいんですけど、まず今日の自民党と公明党の会派が、臨時会の早期招集を要請出されましたけれども、現段階でどのようなお考えでしょうか。

(知事)

早期招集を要請されましたので、それをお受けいたしまして。これは20日以内に開くというですね、規則がございますので、その間に、これは全議員の先生方がご出席いただくのが望ましいので、ですから、そうしたことも勘案しながら、適切に日程を決めたいというふうに思っています。

(記者)

12月議会だと、11月末から始まりますけれども、その日程を待たずに、臨時会を開くということでよろしいですね。20日以内ってことだと12月の定例会も入ってしまうんですけど、そうじゃなくて臨時会を前もって招集されるという理解でよろしいですか。

(知事)

いろんな選択肢がありますのでね。何と言っても、議員の先生方が来られなければ、流会になってしまいますから。従ってこういう臨時議会の招集というのは、そうしたことも併せて考えなくちゃいけませんので、そこを勘案してから日程を決めたいと。

この規則に許されてる範囲の中で決めるということであります。

(記者)

ありがとうございます。それから、この臨時会で先般出た請願の審議がされるということで、我々の請願の内容は、知事に辞職を求めるような内容で、これ自体は採択される見通しがかなり強いんですけれども、現段階で今回の発言を契機として、辞職されるお考えというのはあるのでしょうか。

(知事)

これはまあ、とりあえずですね。議員の皆様方とのやりとりも、議会で可能になっておりますから、それを踏まえた上でということでございます。

(記者)

あと一つだけ。先ほど、山ア真之輔さんの件で知事のお考えを示されましたけど、こうした問題が、知事ご自身は山アさんにあるというのは、選挙を応援される前からご存じだったのでしょうか。

(知事)

いえ、全く知りませんでした。

(記者)

これが公になって、山アさん自身も週刊誌報道の内容は事実だと認めている状況なんですけれども、相手の女性も奥様も傷つけるような内容だと思いますし、そういう人が本当に国会議員やってて大丈夫なのかなと、正直私は思いましたけれど、知事ご自身はこういう方を応援された責任についてはどのようにお考えでしょうか。

(知事)

40ですから、自己責任ですね。大きな試練に今、山アさんも、それから関係された方もですね、なかんずく家族の方について、心配しています。

何とかこの試練を乗り越えていただいて、信頼し合うですね、信頼される、そういう人間に立ち直って欲しいというふうに思っています。

(記者)

応援された責任は、どのように認識されていますか。

(知事)

もう確信を持って応援しました。

(記者)

ご存知なかったんで、そういう事実があったこと自体はご存知なくて、彼の別の能力の部分を見て、応援したということでよろしいでしょうか。言葉をもうちょっと補っていただきたいんですけれども。

(知事)

もう彼との付き合いも長いですから。従って、彼と約束した、いわゆるレインボーマニフェストの作成にあたって、山ア議員が果たした役割は小さくありません。そして、やっぱ同志ですから、参議院選に、補選に出られるということを聞きまして、また応援も求められましたので、私としましては、よし分かったと、全力で応援するというふうに申し上げて、その通り最後まで実行しましたけれども。しかし、今回は、もう40にもなられているので、今回限りということを申し上げてですね、それを改めて、25日の当選のご報告に来られた時に、両者で確認したと、私の方から申し上げたということであります。

(記者)

もう1点だけ。政務での応援演説に関してなんですけれども、実際には首長さんでも、応援演説によく立たれてるところは、この静岡県内では、例えば、静岡市長とか島田市長なんかも応援演説今回されたと思うんですけれども、決して公人が政務しないということはないと思うんですが、そういう人たちと知事の違いっていうのは何だというふうに。

(知事)

両市長さんの演説を聞いたことがありません。ですから、一切そういうことに対しては、ノーサイドでいくということでございましたのでね。ですから、県民あるいは市民の方たちが選ばれる方を代表として、その方と、県市、あるいは県市町ですね、一体でやっていくという、それは私の方針でありました。従ってですね、応援をするというふうなことは、今回まで。ただし、1回だけ、先ほど申しましたように、たまたま行きがかりで、マイクを持たされたことがありましたけど、これはいわば、偶然のことでございまして。今回のように意図的にやったのはですね、初めてのことです。それで、そのモデルも知りません。ですから、今回こうした大失態を演じた以上ですね、やはり何が問題だったのかというとですね、政務と公務は違うわけですけれども、私はどういう立場にあっても、公人であるということで、この立場ををわきまえなければですね、何をしてもならないということを自らに強くですね、自覚させられたということであります。

ですからそういう立場で、何かまたですね、いろんな方のご指導も仰ぎながら、政務というのも、確かにあなたがおっしゃるように、許されてることですのでね。ましてや、私のように公務と学問しかしないということで、12年間あまりやってきたわけですけども、そうした人の方が珍しいんじゃないでしょうか。

ですから、それでやってきたので、そのつもりでやってきたわけですが、やはりいろんな方がいらっしゃって、知事さんにもそうした選挙活動にですね、応援に来たり、応援に行ったりされる方も、私のところに応援に来た知事さんもいました。だけど私はそれをですね、自分のこととしては考えてなかったということがあります。




一般質問(御殿場市にかかる発言)

(記者)

テレビ静岡です。今回の発言について、知事は再三その、若林氏の農業政策ですとか農業観が35市町の代表に足り得ないんだということを言いたかったということもおっしゃってましたけども、そもそもなんですけれども、前の会見でもちょろっと言ったかもしれないんですけども、若林さん、確かコシヒカリの発言というのは、好きな食べ物というか、死ぬ前に何を食べたいかというところで、コシヒカリだけあればいいと言っていたはずなんですけど、その発言と、その知事が言う農業観っていうのは、どう結びつくのかが、いまいち分からないっていうか、どう変節させるとそういう理解になるかも全く分からないんですけども、そこらへんはどのような理解をすればいいんでしょうか。

(知事)

はい。何と言いましても、御殿場が誇る産品。もちろんハムとか、御殿場のビールとかですね、水かけ菜だとかわさびだとか、まさにお茶もあるわけですけれども、なぜコシヒカリを出されたかというと、やはり市長さんだからでしょう。

もしですね、こんなこと言っても仕方がありませんけども、川根本町のトップであれば、そういうふうに言われるかどうかというのがあります。ですから、市長さんっていうのは市民の代表ですから、市が代表してるものについて、本当に心から誇りに思い、自分も死ぬまでそれを大事にしたいというのはですね、これは本当に立派な一つの発言なわけですね。この人は本当に御殿場の代名詞とも時々になって、日本一にもなったお米ですから、それを死ぬまで美味しくいただいて参りたいと言われるのはですね、まさに、市長さんとしての発言であると思います。私が439の品目を褒め、常に言うのもです同じですね。

(記者)

すみません、いまいち理解できないんですが、次の質問に移らせてもらいますけれども、今回の発言については失言を超えて誹謗中傷だというような指摘も上がっています。

県は新型コロナが拡大した時には、「STOP! 誹謗中傷キャンペーン」をしました。知事はこの責任者でもありますし、知事選の時には、カインドネス、人権をうたっていました。そういった方が、この誹謗中傷をする、いわゆる当事者になってしまったことっていうのはどう受け止めているのか。また今回謝罪はされましたけれども、選挙中の発言とはいえ、かなり侮蔑的な発言をしたことに対して、若林氏個人に謝る考えはあるのでしょうか。

(知事)

あります。やはり彼を叩くということのためにですね、かなり厳しい発言をしました。しかし、直前までですね、彼はどう思ってるかは別にしまして、信頼してる市長さんでしたから。しかしながら、敵対関係に入られたと。私の応援する方とですね。そうすると、やはり、この一方を持ち上げると。しかも劣勢でしたから。だから、一方は強力なバックアップとお金と組織があると。そうなるとですね、ともかく応援するために、もう徹底的に褒め上げると同時に、他方に対してはですね、叩くという、そういう姿勢をですね、取ったということです。

ですから、個人としてですね、これはそれこそ、若林洋平さんという方、一緒に富士山世界文化遺産にするにもですね、力を合わせた人です。ですから、私の選挙の時にも、もう本当に侮蔑的なことが言われてることは知っておりますけれども、それは選挙で川勝を落とすためにですね、洋平さんではないですよ。いろんな人がですね、言われてることはもう重々承知しております。しかしお立場上しようがないではないかというふうに私は思っておりまして、ですから、私の立場で今度応援弁士になった時には、これは叩く以外にないということでですね、これは有権者への選択を一方に引きつけるためのものでございましたので、今度、洋平さんとお目にかかる機会があったらですね、理解してくれるかどうか分かりませんけれども、これはもう失礼なことを言ってたと私は思っております。

(記者)

産経新聞です。知事の一連の発言に絡んで、自民改革会議の方々は、知事に対する不信任案を提出しようという考えでいます。まず、ここまで自民の県議が怒っているということを、知事はどのように受け止めていらっしゃるのか教えてください。

(知事)

これはまあしようがないですね。ですから、辞職勧告であるとか、その他、様々な警告を議員の先生方がする権利がありますから、その権利を行使されればいいということで受け止めております。

(記者)

不信任案が可決された場合には、知事は辞職されるお考えはございますか。

(知事)

これはともかくですね、そういうことについて、どうだこうだというふうに今は全く考えておりません。その時になってからと思います。

(記者)

辞職される道を選ぶのか、議会の解散の道を選ぶのか。どちらなんでしょうか。

(知事)

どちらかですね、選択肢は二つ。私は本当に日本の民主主義よくできてると思います。仮に議会を解散して、また、新しい議会ができあがった時にですね、もう一度不信任案決議案を出すことができるし、今度の場合には、その場合には、最初の時には、出席者3分の2以上、そして、出席者の4分の3以上の可決(正しくは「賛成」か)があれば成立するわけですね。だから2回目の時はですね、次に、議会があったときには2分の1以上で可能であると。よくできてると思います。

そして一方、もう一つの選択肢は、その知事が辞職すると、言い換えると、知事の選挙が行われるということです。そうすると、この二元代表制であり、議員さんは代議員でありますから、直接県民の皆様に真意を問う、そういう条件をちゃんとですね、制度上準備しているわけですね。

ですから、専制的な力を、あるいは恣意的な力が働かないようなシステムができてるってことをですね、大変日本の民主主義のシステムとして良い事だと。

とりあえず、そういう手続きに従って、この案件が出されて、その案件の結果に従ってですね、それぞれ、粛々と、その手続きに応じた選択をすればいいという考えであります。

(記者)

ありがとうございます。




一般質問(御殿場市にかかる発言)

(記者)

SBSと申します。よろしくお願いします。大きく分けて二つ伺いたいことがございます。

一つはですね、先ほどから知事、いわゆる、世間的に言われている「コシヒカリ発言」、これですね差別的であったというふうに反省されているということなんですけども、もう少し具体的にどの部分をどういうふうに言ったことが悪かったっていうふうに自分で分析してらっしゃるか教えていただけますか。

(知事)

御殿場はコシヒカリしかないといったことですね。この否定的表現は、御殿場にはコシヒカリだけがあれば十分であるというのも否定的表現ですのでね。事実は他にもいっぱいありますから。コシヒカリしかないというのは、明らかにですね誤りです。

(記者)

その明らかな誤りを、最初は誤りと感じなかった理由を教えてください。

(知事)

はい。それはコシヒカリがあれば十分だというその発言を逆手にとって論じたからです。

(記者)

ただ、逆手に論じたからといって、それを論じていいかどうかというのは別の話だと思うんですけれども、そこに対してこれは不適正、不適格かというような考えなかったということなんですか。

(知事)

というよりもですね、もしもってのはもう終わったことですから仕方ありませんけど、もし私が若林候補を応援するならですね。御殿場のコシヒカリというのは、これは彼も私もですね、御殿場の本当に重要な農芸品だと思ってるわけですね。この農芸品はですね、静岡県下35市町の、海産物から農産物からすべてに合うと。その中の日本の、瑞穂の国の最高のものを静岡県の御殿場が持ってるというふうな言い方でですね、御殿場のコシヒカリを静岡県下のものと結びつけるという言い方をしたと思います。

ですから、ものの言い方であって、これはもう議論ですから、このコップにこの半分しか水がないという人と、半分も水があるじゃないかという人では、半分というのは事実ですけども、だから言い方が違いますのでね。ですから、そういう言い方をした結果ですね、御殿場に対して非常に無礼な発言になったということはですね、これは私はもう公人としては言ってはいけないことです。しかし、選挙戦で、勝ち負けを決める時にですね、相手を批判するという形でやったけれども、これはですね、これも公人としてはもうこれからやっていかんというふうに思ってるということであります。

(記者)

今、コップのお話ありましたけど、伝え方の問題なんですけれども、知事先ほどここ10数年間公務と学問だけをやってきたとおっしゃっております。

公務にしろ学問にしろ、自らの考えをちゃんと人に伝えるためには、適正な言葉を使うというのが、これもう確実に、いわゆるリーダーであり、学問をする人の必要な適性の一つだと思ってるんですけれども、知事ご自身、今、自分にリーダーの適性はあると思ってらっしゃいますか。

(知事)

これは自分では決めません。人がやることですから。ただ学者の時から、脱線することはですね、また先生の脱線が始まったというようなことを言われたことがあります。

(記者)

ご自身で決めない、おっしゃってることは分かるんですけれども、逆に言うと、ご自身でちゃんとそれを反省してないと、また次に活かされないんじゃないかなっていうふうに危惧してしまうんですけど、そのあたりいかがですか。

(知事)

反省してます。これはひどく反省してます。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。




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